和音は大きく2種類に分けることができます。
1つは安定した和音。
もうひとつは不安定な和音。
この不安定な和音から安定した和音に移行した時に感じる安心感(あるいは終止感)をドミナントモーションと言います。
ドミナントモーションを体感しよう
まずは以下2つの音源を聴き比べてみてください。
①
おなじみの礼をする時に鳴らすアレです。
②
それぞれ3回音を鳴らしていますが、3回目の音だけ違っています。
①は3回目の音が鳴ったあと安心感がないでしょうか。
一方②はなんだか中途半端というかこの後も続きがありそうな感じがしますね。
安定した音と不安定な音
①のコード進行

②のコード進行

安定した音をトニック、不安定な音をドミナントと言います。
ドミナントからトニックへの移行をドミナントモーションというのです。
ドミナントはなぜ不安定なのか
ドミナントの和音には不協和音が含まれているからです。
例えばG7thコードの構成音は以下のようになっています。

ファとシが不協和音になっているのです。
試しにファとシの2音だけを鳴らしてみましょう。
これがドミナントの不安定さを作り出しているのです。
まとめ
・和音は安定したトニックと不安定なドミナントに大きく分けられる
・ドミナントの不安定さを作り出しているのは不協和音
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