ピアノを弾いていて、「もう少し指が自由に動いてくれれば、、、」なんて経験ないでしょうか?
そんなときは、ピアノの練習始めにハノンのトレーニングがおすすめです。
ハノンとは、様々なパターンの指のトレーニング方法が紹介されているピアノの教本です。
ところが、このハノンには、なんと60通りもの練習パターンがあります。
この本によると、すべてのパターンをやるには慣れた人でも1時間はかかると言っています。
指を動かすトレーニングはたしかに重要です。
しかし、60パターンすべてをやっていたら他の練習をする時間がなくなってしまいますよね。
そこで本記事では、ハノンがおすすめな理由と、1日10分でできるピアノの練習前にやっておくと効果的なハノンを厳選して3つ紹介します。
特に、初心者の方は、これをやるだけで指の動きが、劇的にスムーズになったと感じられるでしょう。
ハノンがおすすめな理由
そもそも人間の体はピアノを弾くためにはできていません(当たり前)。
私たちは日常生活において、基本的に毎日かならず指を使っているはずです。
しかし、すべての指をまんべんなく使っているわけではありません。
ちょっと考えてみてください。
- スマホの操作
- 食事
- 歯磨き
などなど…
考えてみると、これらの動作では、ほとんど薬指や小指を使っていませんよね。
さらに、指の形はそれぞれ違っています。
長さも違います。
生えている方向も。
親指なんかは他の指に比べて生えている方向がぜんぜん違いますよね。
その形も長さも方向も違う10本の指を使って平行にならべられた鍵盤を弾こうとしているわけですから、なおさらうまく弾ける気がしません。
では、この特徴の異なる指たちを同じように動かせるようになれば、うまく弾けるようになる気がしませんか?
それを実現するのがハノンです。
ハノンというのはそれぞれ特徴のことなる5種類の指を平均的に動かせるようにするためのトレーニングなのです。
おすすめのハノン3選
1番
全ての指をまんべんなく動かすためのトレーニングです。
最も基本的な動きの一つ。
5番
小指を中心としたトレーニングです。
親指や人差し指に頼った指づかいを脱して、バランスよく指を使えるようになります。
27番
薬指と小指のトリルが含まれたトレーニングです。
主に薬指と小指の動きをスムーズにしてくれる効果があります。
以上、おすすめのハノン3選でした。
それぞれどこの指を主に鍛えているかを意識することで、効果は倍増します。
また、音の長さをそろえるため、必ずメトロノームを使って行うようにしましょう。
ハノンの練習時間はどれくらい必要?
冒頭でハノンに費やす時間は10分で良いと書きましたが、これはあくまで目安です。
人によってピアノの練習に費やすことができる時間はことなります。
1日30分練習する人にとっての10分と、1日3時間練習する人にとっての10分とでは大きく意味合いが変わってきますよね。
目安としてハノンに費やす時間は、全練習時間のうち、1~2割くらいで良いです。
例えば、ピアノの練習時間が1日30分の人はハノンにかける時間は5分、1日3時間の人は20分と言ったぐあいです。
終わりに
ハノンの練習は地味です。
つまらないです。
しかし、ハノンを練習に少しでも取りいれることで、その後のピアノ上達に大きくかかわってきます。
地道に続けていきましょう。
どうしてもつらい人は、テレビ見ながら、YouTube見ながらなど、ながら練習でも良いので続けていくことが重要です。
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