みなさん、ディミニッシュコードって知っていますか?
コードの表記は○dimと書きます。
英語ではdiminishとかいて、「減らす」とか「減退」するという意味があります。
そうなんです。
ネガティブな意味合いをもったコードなんです。
ただこのディミニッシュコード、とても奥が深いんです。
本記事ではこのディミニッシュコードについて、具体的な使い方とともに紹介していきます。
このディミニッシュコードを使いこなせるようになると、
音楽的表現の幅がグ〜ンと広がっていきますよ。
ディミニッシュコードを聴いてみよう
まずはこのディミニッシュコード、
どんな響きのコードなのか聴いてみましょう。
いかがだったでしょうか?
とても不安定、暗い、緊張、あるいは不思議などと感じられますよね。
不安定感の正体
では、この不安定感はどこから来るのでしょうか?
実はこのディミニッシュコードには、
二つの不協和音が含まれているのです。

これら二つの不協和音が、
ディミニッシュコード特有の不安定感を生み出しているのです。
ディミニッシュコードの使い方
具体的なディミニッシュコードの使い方を2つ紹介します。
パッシングディミニッシュ
ディミニッシュコードは半音ずつ下がっていく、
あるいは、つぎのように半音ずつ上がっていくコード進行で使われることが多いです。

これをパッシングディミニッシュといます。
この場合、C→Dmに進行する際の経過音として使われているのです。
このようにすることで、コードの進行がよりなめらかに聴こえます。
では、このコード進行を聴いてみましょう。
ドミナントセブンスの代理コード
ディミニッシュコードは、
ドミナントセブンスの代理コードとしても、しばしば使われます。
たとえばコード進行がF → G7 → Cの場合、
G7をG#dimに置き換えます。
ちょっと聴き比べてみましょう。
F → G7 → C の場合
F → G#dim → C の場合
自然に置き換えられていますね。
あの大ヒット曲にも使われている?
最後に、ディミニッシュコードが使われている代表曲を紹介します。
米津玄師のLemonです。

やはり、ディミニッシュコードの部分が印象的ですね。
このように、ディミニッシュコードはその曲を特徴づけるスパイスでもあるのです。
おわりに
ほとんどすべてヒット曲には、ディミニッシュコードが、
使われていると言っても過言ではないかもしれません(過言です)。
そして、なんと言ってもその表現の幅の広さです。
不安感や緊張感からノスタルジックや哀愁までも表現できてしまいます。
音楽表現の幅が広がりますので、
ぜひ、このディミニッシュコード使いこなしてみてください。
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