本記事では、ドラマ『アンナチュラル』の主題歌
米津玄師のLemonを分析をしていきます。
米津玄師、最大のヒット曲です。
MV再生回数約5億3千万回 (2020年3月現在)
これは驚くべき数字ですよね。
今回はこのLemon大ヒットの秘密を一緒に紐解いていきましょう。
曲の全体構成
全体的に暗い曲調で、
Aメロ→Bメロ→サビ→Aメロ→Bメロ→サビ→Cメロ→サビ
という構成になっています。
イントロなしで始まります。
さらにCメロでは転調があります。
コード進行
コード進行で特徴的なのは、
なんといっても、ディミニッシュコードでしょう
ディミニッシュコードって何?という人は下記より詳しく解説しています。
https://kurumi-lie.com/2020/03/13/【脱・初心者】ディミニッシュコード攻略法/
Aメロのコード進行

このディミニッシュコードがLemonという曲の深淵さを特徴づけていると言えるでしょう。
ここには生と死の境のような、
不安定さや不安な気持ち、悲しみが表現されているように感じます。
以下の記事で、この曲は父親の「死」をテーマにしていると、本人も語っていました。

また、曲の最後には偽終止が使われています。

最後はE(Ⅳ)で終わっていますね。
王道的なパターンだと最後はB(I)コードで終わりそうなところですが、
E(Ⅳ)で終わることで、余韻を残しているように感じます。
これもまた、生と死のはざまの不安定感をあらわしているのかもしれませんね。
リズム
基本的なリズムは8ビートです。
冒頭はドラムなしで始まり、歌を聴かせるようになっています。
ドラムがあるところと、ないところで抑揚を演出しています。
ラストサビの冒頭では,
ボーカルの入りに対して、ドラムなどバッキングの入りを1拍遅くしています。
※ MVでいうと、3分33秒のところ

このテクニックによって、
聴き手は不意を突かれ、さらに気持ちが高ぶっていきます。
ラストサビの盛り上がりを加速しています。
おまけ
そして、曲中に聴こえる「ウェッ!」という謎の音について、
とても気になりますよね?
こちらついて、米津玄師、本人が語っている記事がありましたのでご紹介します。
結論をいうと、「ウェッ!」とい音の正体は人の声なのだそうです。
作曲時にどうしても頭の中でこの音が鳴っていたので、
抜かすことはできなかったのだと語っていました。
まとめ
・ディミニッシュコードや偽終止によって不安定感を演出
・ラストサビでバッキングが1拍遅く入り、盛り上がりを加速
「ウェッ!」とい音の正体は人の声
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