【楽曲分析】千本桜/黒うさP・初音ミク

楽曲分析

花見の季節となりました。

今回は日本を代表する名曲となった千本桜を掘り下げていきます。

はじめは、ボーカロイドの曲として、世にでた曲でしたが、

これまでに様々なアーティストにカバーされてきました。

あの独特な和の雰囲気はどのようにして作られているのでしょうか。

一緒に分析していきましょう。

「MV」 千本桜 WhiteFlame feat 初音ミク

曲の全体構成

イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ→→Aメロ→Bメロ→サビ→間奏→Bメロ→サビ→アウトロ

原曲キーはDマイナー

日本人が好きなマイナーキーです。

このマイナーキーは、日本人のこころ、演歌などでは頻繁に使われます。

はじめは高速で流れるようなイントロから始まり、

駆け抜けていくように展開していきます。

曲中のメロディにはトリル(こぶし)が多用されています。

そしてラストのサビで転調し、クライマックスへ。

スケール

この曲のメロディには、ペンタトニックスケールが使われています。

ぺンタトニックスケールって何?

マイナーキーなので、いわゆるニロ抜き短音階です。

ニロ抜き短音階とは2度6度の音を抜かした音階のこと。

つぎの表でわかるように、

5つのトニックという意味でペンタトニックスケールと呼ばれます。

トニックからドミナントに向かう、この動きをドミナントモーションといって、

強い終止感、あるいは解決感を生み出し、力強く進んでいきます。

ドミナントモーションって何?

コード進行

いわゆる小室進行が使われています。

90年代にヒット曲を連発し、一時代を築いた、

小室哲哉の曲に多く使われていたことからこう呼ばれています。

同じコード進行にTM NETWORKGet Wildがあげられます。

この曲と千本桜に同じコード進行が使われていることがわかる

おもしろい例がありますので、聴いてみてください。

弾いているのは、H ZETT M(元東京事変のメンバー)です。

M7 千本桜~GET WILD_ピアノ独演会2014 クリスマスの陣

最初は千本桜を弾いていますが、3分21秒あたりから、メロディがGetWildに切り替わります。

このとき、左手の伴奏は全く変わっていないことに注目してください。

同じコード進行の曲だからこそできる技です。

リズム

かなりのアップテンポで展開していきます。

曲のテンポは、154BPM(Beat Per Minutes)

元々ボーカロイドの打ち込み曲であるため、

機械的に淡々とビートを刻んでいきます。

おまけ

千本桜といえば、これまで様々なアーティストにカバーされています。

最も有名で、代表的なアーティストに和楽器バンドがあげられます。

和楽器バンド / 千本桜

この和楽器を使ってカバーされたことで、

より日本的なイメージが定着したのではないでしょうか?

その他、例をあげるとキリがないほどカバーされています。

それほどにこの曲が愛されているとういことですね。

まとめ

・ニロ抜き短音階で和のテイストを演出

・トリル、日本でいうこぶしを多用し、抑揚をつけている

・アップテンポのリズムで千本の桜を駆け抜けるイメージ

・様々なアーティストにカバーされ、最も有名なボカロ曲になった

コメント

タイトルとURLをコピーしました