「アドリブでなんでも弾けたらかっこいいなぁ」
って誰もが思ったことありますよね?
本記事では、アドリブの入門編として、
ペンタトニックスケールについて解説していきます。
このペンタトニックスケールを知っていると、
簡単なアドリブフレーズが作れるようになります。
本格的なアドリブとまではいかなくても、
入門編として、このペンタトニックスケールはおさえるべきものの1つです。
ぺンタトニックスケールとは
まず、ペンタトニックスケールとは、どんなスケールなのか理解するために、
簡単のため、Cメジャースケールを考えていきましょう。
要するにドレミファソラシドです。
まず、ドを基準として、完全5度ずつの間隔になるように音を積み上げていきます。

これら5つの音はトニック(中心音)とみることができ、
5つ(ペンタ)のトニックという意味で、ペンタトニックスケールと呼ばれます。
ミとファのように半音を含まないため、非常に澄んだ響きがあります。
メジャースケール(長調)の場合はヨナ(四七)抜き音階、マイナースケールの場合はニロ(二六)抜き音階と呼ばれたりもします。
ヨナ抜き音階

ニロ抜き音階

抜かされた音は最悪のコンビ
ヨナ抜き音階やニロ抜き音階で、
抜かされた音たち、実は相性最悪のコンビだったのです。
Cメジャーのヨナ抜き音階の場合、
ファとシ、これら2つの音は不協和音の関係になっているのです。
試しに2つの音を同時に鳴らしてみましょう。
とても不安定な印象の響きになってますね。
これはメロディとして連続して鳴っていた場合も同様です。
このようにぺンタトニックスケールは、
不安定な響きを生み出す要素を排除したスケールとも
言いかえることができます。
安心と安全
ペンタトニックの5つの音は安定した響きをもつ音の組み合わせです。
その理由はドミナントモーションの動きになりやすいからです。
ドミナントモーションとは、
かんたんに言うと、終止感や解決感を感じさせる音の動きです。
安定した響きがあるということは、
ある意味、適当に弾いたとしても、それほどおかしなメロディにはならないはずです。
次の音源は、筆者がテキトーに30秒でつくった、ペンタトニックを使ったメロディです。

いかがだったでしょうか?
ただ順番にペンタトニックの音を並べっていっただけですが、
一応聴けるメロディになりましたね。
したがって、まずアドリブができるようになりたいという人は、
ペンタトニックスケールの中でメロディを組み立てる練習をするのがいいでしょう。
作曲とアドリブの関係
作曲とアドリブはある意味同じ概念です。
というのも、アドリブは作曲を即興でやっていると言いかえることができます。
小さなフレーズを自分の中にストックしておいて、
演奏の場で組み合わせて出すとか、
演奏しているその場でフレーズを作曲するようなことがアドリブです。
とは言っても「自分にそんな作曲の才能なんてないよ」って思うかもしれません。
フレーズをパクるのです。
それは盗作では?
丸パクリはダメですよ。もちろん。
パクったフレーズに対してアレンジを加えます。
こうすればあなたのオリジナルです。
創造とパクリは紙一重なんです。
たとえば、有名なアーティストの曲を聴いていても、
「あれ、なんかこのフレーズ聴いたことある!」
とか、
「あの曲のイントロに似てる!」
っていう経験はけっこうあると思います。
学ぶ(まねぶ)という言葉あるように、最初の一歩は人のまねをすることなんです。
おまけ:黒鍵だけでペンタタトニック
実は、黒鍵だけ弾いていると、
G♭メジャーのペンタトニックスケール になるんです。
とても分かりやすいですね。
おわりに
いかがだったでしょうか?
ぺンタトニックスケールからアドリブ・作曲の話まで、
少し詰め込みすぎた感がありますが、
つながりを理解していただけたかと思います。
まずは、1小節でもいいので、1フレーズを作ってみてください。
そこから、あなたの作曲LIFEが始まります。
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