本記事では、三大コード進行の一つ、
カノン進行について解説していきます。
カノンとはドイツの作曲家ヨハン・パッヘルベルが、
1680年頃に作曲した曲です。
クラシックに限らず、ポップスなどのヒット曲には、
このカノンと同じコード進行が使われていることが多いです。
カノン進行とは
まず、カノン進行の名前の由来となったカノンについてみていきましょう。
とても、なめらかな響きが印象的です。
冒頭の8小節をCメジャーキーであらわすと、
C→G→Am→Em→F→C→F→G
また、このコード進行を数字であらわすと次のようになります。
Ⅰ→Ⅴ→Ⅵ→Ⅲ→Ⅳ→Ⅰ→Ⅳ→Ⅳ
この数字での表記の仕方についてわかならない方はこちら
このようなコード進行をカノン進行といいます。
曲によってキーが違うので、一般的には
アルファベットであらわすよりも数字で表します。
カノン進行はなぜ美しいのか?
先ほどのコード進行を楽譜で表してみましょう。
赤線のように、トップノートが1音ずつつながっています。

トップノートとは一番高い音のことです。
さらに、ベースの音も1音ずつつながるようにすると、このようになります。

ベース音が変わるので本来のベース音でなくなるコードがあります。
これをオンコードと呼びます。
オンコードによって、ベース音がなめらかにつながるのです。
このように、コードの構成音が1音ずつ変化することをクリシェと言います。
このクリシェがカノン進行を美しくしていた秘密だったんですね。
カノン進行が使われている名曲
カノン進行が使われている名曲を紹介していきます。
Let it be/ビートルズ
糸/中島みゆき
チェリー/スピッツ
愛を込めて花束を/Superfly
マリーゴールド/あいみょん
カノンの時代、中世から、現代にいたるまで、
どの時代においても、カノン進行が使われていたことがわかりますね。
おわりに
いかがだったでしょうか。
カノン進行とは、とても聴き心地のよい進行で、
時代を問わず人々に愛されてきたことがわかりました。
今回紹介したもの以外にも、
カノン進行が使われている曲がないか、ぜひ探してみてください。
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