みなさん耳コピってできますか?
できないという人には、耳コピは
魔法のような技に思えるかもしれません。
しかし、まったくそんなことはありません。
耳コピはトレーニングによって誰でも得られる能力です。
「自分は絶対音感じゃないからできない」
と言うふうに決めつけたりしてないですか?
ちゃんとトレーニングすれば身につけることができます。
本記事では、耳コピを習得するまでのステップを解説していきます。
ここで紹介するステップを踏んでいけば、
確実に耳コピは習得することができます。
- キーを理解する
- 基準の音を見つける
- 聴いて弾く
キーを理解する
耳コピをするために必要なのは、まず耳を鍛えることではありません。
はじめにキーついて理解することが重要です。
なぜキーを理解する必要があるかと言うと、
キーは全部で12種類あり、曲はそのどれかのキーに分類することができます。
この12種類のキーの中からどのキーになるかを知ることによって、
その曲で使われる音を絞り込むことができます。
そして各キーは7つの音で構成されています。
そうなんです。
このたった7つの音だけを使えばいいということなんです。
どうでしょう?
いっきに耳コピのハードルが下がった気がしませんか?
もちろん、この7つ以外の音を使うこともありますが、
シンプルな曲であれば基本的にこれだけの音しか使われません。
この7つの音以外が使われるときはどんな場合かというと、
曲にアクセントをつけたり、不安定にしたりというふうに
あえて使う場合になります。
なぜこのように使われるかというと、
そのような音はキーが外れているから目立つのです。
以上のように曲はキーの音(7つ)+アルファで成り立っています。
また、少し補足すると、
ペンタトニックスケールで構成されている曲であれば
使われるキーの音はたった5つになります。
簡単ですね。
基準の音を見つける
キーについて理解してもらったところで、
では、その曲のキーはどうやって判断すれば良いのか?
それは基準となる音を見つけ出すことです。
たとえばCメジャーキーであれば、
C(ド)がその曲の基準音(トニック)ということになります。
トニックとはその曲の中で最も安定した音のことです。
この音を曲をかけながら探していきます。
耳コピしたい曲を聴きながら、
そしてピアノを鳴らしながら、
とはいってもいきなりそんな高度なことできないよと思うかもしれません。
トニックを探す最も簡単な方法は、
曲の最後の音に注目することです。
曲の最後に使われている音は高確率でトニックである場合が多いです。
曲の終わりなので、
いろいろ盛り上がった後になんだかんだ落ち着きたくなるものです。
もちろん例外はあります。
あえて、トニックでない音で終わらせて、
余韻を残している、そんな曲もあったりしますので、
全ての曲に応用できるわけではありません。
とはいえ、音を聴いてトニックなのかトニックでないのかということを
判断できるようになるだけで、
だいぶ耳コピ習得への道が開けてきますよ。
聴いて弾く
トニックを見つけられたら、
その曲のキーがわかったということになります。
あとはひたすら聴いて→弾くを繰り返すだけです。
キーの音を中心に曲の音と照らし合わせて
答え合わせしていくイメージです。
最初のうちは1小節ずつでも良いと思います。
慣れてくると、2小節、4小節と
まとめてできるようにもなります。
もちろん、はじめのうちはうまくいかないと思いますので、
トライ&エラーでどんどん慣れていきましょう。
この辺は慣れるまで少し根気がいる作業になってきます。
あとは実際にやってみて感覚をつかんでいってください。
おわりに
いかがだったでしょうか?
ピアノで耳コピをマスターするまでの方法を3ステップで解説してきました。
ここで紹介した方法であれば確実に耳コピは習得できます。
もちろん、ある程度の時間はかかりますが、
ただ感覚だけを頼りにやるよりは、
圧倒的に短い時間で習得できるでしょう。
筆者自身も音感がなくて耳コピなんてできるわけないと思っていましたが、
キーの理論を理解し、トレーニングした結果、
今ではできるようになっています。
耳コピをマスターすることで、音楽の楽しみ方は、
よりいっそう広がっていきますよ。
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